第3回:着物の格とは?フォーマルとカジュアルの違い
着物には、フォーマル(礼装)とカジュアルの違いがあるだけでなく、それぞれに「格」という概念があります。格が高い着物は改まった場にふさわしく、格が低い着物は日常的に着ることができます。
この回では、着物の格の基本を学び、TPOに応じた着物の選び方を解説します。
💡 今回のポイント
✔ 着物の「格」とは何か?
✔ 格が高い着物と低い着物の違い
✔ 格とTPOの関係
✔ 着物の「格」とは何か?
✔ 格が高い着物と低い着物の違い
✔ 格とTPOの関係
着物の格とは?
着物の「格」とは、その着物がどの程度改まった場面で着るのにふさわしいかを示す指標です。洋服でいうと、タキシードやスーツ、カジュアルウェアのような分類に相当します。
着物の格は、大きく分けて次の4つのランクがあります:
- 第一礼装(最も格式が高い) – 結婚式や公式な式典で着る
- 準礼装 – 略式の式典やパーティー向け
- 略礼装 – ちょっとしたおしゃれ着
- カジュアル – 普段のお出かけや日常着
格が高い着物の特徴
格が高い着物は、格式のある場面にふさわしく、次のような特徴があります。
| 着物の種類 | 格 | 特徴 | 主な着用シーン |
|---|---|---|---|
| 黒留袖(くろとめそで) | 第一礼装 | 既婚女性の正装。裾に家紋入り。 | 結婚式(親族) |
| 振袖(ふりそで) | 第一礼装 | 未婚女性の正装。袖が長く華やか。 | 成人式・結婚式のゲスト |
| 訪問着(ほうもんぎ) | 準礼装 | 肩から裾にかけて模様がつながる。 | パーティー・お呼ばれ |
| 色無地(いろむじ) | 略礼装 | 無地の着物で、紋の有無で格が変わる。 | お茶会・略式の式典 |
格が低い着物の特徴
格が低い着物は、気軽に着ることができ、普段着やカジュアルなお出かけに適しています。
- 小紋(こもん): 全体に細かい模様が入った着物で、カジュアル向き。
- 紬(つむぎ): 織りの着物で、普段着やおしゃれ着に最適。
- 浴衣(ゆかた): 夏に着るカジュアルな着物。帯も簡単なものを使う。
着物の格とTPO
格が高い着物をカジュアルな場面で着るのは問題ありませんが、格が低い着物をフォーマルな場面で着るのはNGです。
例えば、結婚式で小紋を着るのはマナー違反ですが、街歩きに訪問着を着ることはできます。
まとめ
今回は、着物の「格」とその違いについて解説しました。
📌 今回のまとめ
✔ 着物には「第一礼装・準礼装・略礼装・カジュアル」の格がある
✔ 格が高い着物(黒留袖・振袖・訪問着など)はフォーマルな場面で着る
✔ 格が低い着物(小紋・紬・浴衣など)はカジュアルに楽しめる
✔ TPOに合わせた着物選びが大切
✔ 着物には「第一礼装・準礼装・略礼装・カジュアル」の格がある
✔ 格が高い着物(黒留袖・振袖・訪問着など)はフォーマルな場面で着る
✔ 格が低い着物(小紋・紬・浴衣など)はカジュアルに楽しめる
✔ TPOに合わせた着物選びが大切
次回は、「TPO別!シーンに合わせた着物選び」について詳しく解説します。
